カワイソスとボム兵はトレジャーハンターになる試験に合格するためイルシャンを連れて「ビギナン洞窟」へお宝を求め潜入。この洞窟では何が待ち構えているのか!?
カワ「暗くてジメジメしてんなぁ〜 やっぱ洞窟と言ったらこんな感じだよな」
イル「何ワクワクしてんだい?そんな君に聞かせてやろう。」
カワ「なんだ?」
イル「イルシャンの冒険家格言その3“洞窟や遺跡はテーマパーク感覚で入っては行けない!”どんなに難易度の低い所だって最悪死ぬぞ?常に五感を集中させて奥へ進むんだ。」
兵「なんかしっかりしてるッスね… さすがはプロのトレジャーハンターッス」
カワ「任せとけって、俺死なねぇから!何かあったら守ってやるよ。」
イル「…?」
カワイ達は奥へ奥へ進む… 徐々に暗くなっていき湿度も増す。ボム兵は湿気が苦手なので後ろに乾燥剤を貼り付け、さらにさらに奥へと歩む。突然何かの音が鳴る
兵「!?なんすか!?」
イル「ッ! ふぅ… なんだ、ただのコウモリだよ。この洞窟にはコウモリも生息してるさ。それにしてもいきなり音を出されると心臓に悪いな…」

カワ「しばらく歩いているがワナらしきものは全然ねぇな、やっぱ最初のステージだから難易度高くなさそうだな!」
イル「油断しちゃいけないよ… ほら次の道を見て、長い直線が続いている。イルシャンの冒険家格言その5“長い通路は大体罠がある!”こういう所に矢とか落とし穴のトラップは潜んでいるんだ。」
カワ「その格言なんだ…?」
イル「僕のトレジャーハンター人生で学んだこ事さ。…といっても僕はここの構造を知っている。この長い通路にワナはないよ。昔来たことあるからね、僕が保証するよ。」
兵「それなら安心ッス。オイラ少し疲れたから肩に乗せて欲しいッス… ここの湿気は天敵ッスよ… それになんか変な視線を感じるッス…」
カワ「疲れだろ?しょうがねぇな おらよッ」
3人は先へ進む。特にワナがないらしいのでイルシャンと話をしながら進む。
イル「そういや君は、昔ここで交易が行われていた市場だってのを知ってるかい?」
カワ「いや知らねェ、昔はここに街があったとかか?」
イル「大きな街ではないけどそこそこ栄えてたらしい。ほら、あそこにツボとか… 木の板とかあるだろ?あれが昔ここに人がいた証拠さ。」
兵「結構詳しいッスね… 考古学とかかじってるッスか?」
イル「少し勉強してるだけで考古学者ではないかな。僕は自分の夢の為にお宝を集めてるからね。この旅で必ず“ケツテカの秘宝”を見つけてみせるさ。」
カワ「俺と理由は同じだな!お互い頑張ろうぜ!」
イル「あぁ」
カワ「所で… さっきここの物から時代背景を読み取れるって言ってたな?じゃあ俺の足元にあるロープはどんな用途で使われてたんだ?物を運ぶとかか?転ぶとこだったぜ。」
イル「ロープ…?」
イル(おかしい… 僕が前に来た時はロープなんてもんなかった… それにこのロープ、やけに品質が新しくて… 直線に張られて… 数ミリ浮いてるッ!)
イル「おいカワイソス!まずいぞ!」
カワ「いきなりどうしたイルシャン? ん、今一瞬揺れたか?」
イル「ワナだ!ついてこい!」
一瞬の出来事だった3人の後ろの天井が空き、巨大な大岩が3人めがけて転がってきた!

兵「ななななんスかありゃ!」
イル「走れッ!」
イルシャンはカワイの手を引っ張り逃げるため必死に走った。
カワ「おいやべぇな!これインディーなジョーンズでよく出てくる“転がる大岩”じゃねぇか!」
イル「言ってる場合か!早く走れ!」
兵「このままだとぺちゃんこッス!」
3人は必死に走った。迫る大岩からの距離はわずか3m。逃げて逃げて逃げまくった。そして100m走り左へ曲がって回避した… まさに危機一髪だ。カワイとイルシャンは疲れて倒れた。
兵「なんとか逃げきれたッスね…」
カワ「ハァハァ… おい… さっき”罠はない”って言ってたよな…? バリバリあるじゃねえか…」
イル「おかしいんだ… 僕が前来た時はこんなトラップなかったんだ。それにこんな凶悪なトラップがあるダンジョンは難易度が★5以上ってギルドが設定しているんだ…ッ!」
カワ「そうなんか… ★1にしてはスリリングな体験だったぜ…ッ」
イル「おそらく“最近作られた罠”かも… ここに来た他のトレジャーハンターがいたずらで作ったのかもしれない。」
カワ「いたずらにしては度が超えてるぞ!」
兵「2人ともあれ見てほしいッス!」
ボム兵が指したのは、奥にあるキラキラとした物が置かれた村の祭壇のような場所。そう、これがビギナン洞窟のお宝である「ビギナンの金貨」である!カワイソス達はついにお宝を発見した!
カワ「おぉ〜!これがお宝!キラキラ輝いてるな!」
イル「これはビギナンの金貨さ。ここの人が交易で使ってた通貨だね。」
カワ「いっぱい持ち帰って売ればめっちゃお金に…」
イル「歴史的な価値はあるけど高値では売れないよ。あんなトラップがあったけど本来は難易度★1のダンジョンだからね。今回は数枚持ち帰ってトレルさんに報告しよう。」
カワ「なんか残念… まいっか!これで試験に合格できるんだもんな。」
兵「なんか奥の方に出口あるッス。」
お宝のある祭壇の奥の方には律儀にも「EXIT」と書かれた看板が設置されている通路がある。本来こういうあからさまな案内は罠の可能性が高いが、2人は突然の出来事で疲れきっていたので深く考えず出口から出ることにした。

出口を通った先には太陽の光、やっと地上に出られた。数時間ぶりの美味しい空気を3人は吸った。いやボム兵は息してるのか分からないが… やっぱり太陽の光を浴びるのは気持ちいい。出口ではトレルさんがカワイ達の帰りを待っていたようだ。
イル「トレルさん、ここで待っていたんですか?」
トレル「はい。カワイソスさんとボム兵さんが試験を合格すると思ってずっとここであなた方の帰りを待っていました。」
カワ「なるほどなぁ… 目的のものはこれだな?はいお宝だ。」
トレル「無事手に入れたようですね… おめでとうございます。試験合格です。カワイソスさんとボム兵さんは晴れてトレジャーハンターの仲間入りです。」
カワ「やったー!」
兵「これでオイラ達もトレジャーハンターッス!」
イル「無事合格できて何よりだ。」
イルシャンは素直にカワイ達の合格を祝ったが、頭の中では疑問で溢れている。「なぜあんなトラップがあったのか。」「誰があんなトラップを仕掛けたのか。」頭の中がいっぱいだ。
いや、過ぎたことはしょうがない。今は自分の仲間ができた事を喜ぶことにしよう… イルシャンはこの先不安はあれど、すごく嬉しかった。
そしてブレイバーモールへ戻り飯を食う…
イル「合格祝いだ。今日は私が奢ってやろう。」
カワ「あんがとな!所で次はどうするつもりだ?」
イル「トレジャーハンターになった以上“トレジャーハンター同士での聞き込み”や“ここの施設の利用”が可能だ。色んなところで情報を聞いて”ケツテカの秘宝”にたどり着くよ。」
トレル「聞き込みならここのブレイバーモールが最適ですよ。これからもどうぞごひいきに…」
カワ「なるほどモグモグ… ここでケツテカの秘宝の情報を集めればモグモグ… いいんだな!モグモグ…」
兵「食べながら喋ると喉に詰まるッスよ?」
カワ「ウッ」
兵「言わんこっちゃない…」
トレル「”聞き込みならお隣から”。イルシャンさんの隣に座っているお客さんに聞いてみてはいかが?」
イル「隣… げっ… こいつは…」
???「ん?おぉ!イルシャンじゃねぇか。最近元気?順調?近くに川ある?」
無事トレジャーハンターになることができたカワイソスとボム兵、ケツテカの秘宝を集めることはできるのか!?そしてこの横に座ってるデカブツは誰なのか!?
つづく

