どうもこんばんは、実は昔五次元時空に生活をしていたさいほうへいきです。
今回は、読みやすい文章を書くために必須と言える、読点のいい付け方をご紹介します!
実際の例をいくつか交えながら解説していくので、ぜひ文章の校正や推敲に役立ててください。
まあ僕自身初心者ですので、もしかしたら変なことを書いているかもしれませんが、その場合はぜひどしどしご指摘ください。
ではどうぞ!
句読点をつける必要性
まず、読点のあるなしでそんなに変わるのか? という問いにこたえていこうとおもいます。
ぶっちゃけ、チャットや短い字幕などにはさほど必要ありません。実際にゲーム等でチャットをしている時、ほとんどの人が読点をつけてないですよね。
毎回の文章の区切りが読点と同じような役割をしてくれるし、一分ごとの文字数もそう多くないので、さほど読みづらさを感じないわけです。
とはいえ、逆にこういったブログ、それからWikipedia等の読みもの、あとは小説などではそうもいきません。
説明文が長くなることなんて日常茶飯事なので、正直読点がないとやってられません。特に段落わけが少ないWikipediaなどでは顕著です。
じゃあまあ、どんな感じなのか見ていきましょう。次の例は普通に僕が書いた分です。
キャベツとニンジンをよく斬り刻んで、ミキサーに掛けましょう。
それから、最初に小分けにしておいたカリフラワーは水を張った鍋に入れ、徐々に加熱していきます。
この時、軽く砂糖を振っておくと甘い味になりますが、入れすぎるとこげの原因になるので注意しましょう。
焦げてしまった場合は、残念ながらアーチャウサラダに適した食材にはならないので、処分するか、別の方法で調理するなりして食べましょう。
これの読点を抜きます。
キャベツとニンジンをよく斬り刻んでミキサーに掛けましょう。
それから最初に小分けにしておいたカリフラワーは水を張った鍋に入れ徐々に加熱していきます。
この時軽く砂糖を振っておくと甘い味になりますが入れすぎるとこげの原因になるので注意しましょう。
焦げてしまった場合は残念ながらアーチャウサラダに適した食材にはならないので処分するか別の方法で調理するなりして食べましょう。
……読みにくっ。
いや、元の文からなかなかに支離滅裂ではありますけどね。もっと字数の多い文章になってくると、正直読む気が失せます。
句読点は文字スペースの四分の一しかとらないので、空白を開けるのに似た区切りを作れるわけです。
どんな時に読点をつけるのか
ざっくり言うと、『読み上げた時に一呼吸置くタイミング』に置きましょう。
とりあえず、こちらの文章を読んでみると分かります。
太陽はいつも通りさんさんと大地を照らして地べたに寝転がっているたくさんのハムスターたちを優しく照らしていた。
個人個人で差も当然ありますが、いったん黙読でもよいので目を通してみれば、どこらへんに区切りが入るかだいたいわかるでしょう。
太陽はいつも通りさんさんと大地を照らして、地べたに寝転がっているたくさんのハムスターたちを、優しく照らしていた。
こんな感じでもいいです。
冗長だなと思ったらいくつか抜いてもいいでしょう。『優しく照らしていた』の前などは抜いてもよいかもしれません。
逆に、変な所に読点を入れてしまうと物凄い違和感が出ます。
太陽はいつも通りさんさんと大地を、照らして地べたに、寝転がっているたくさんのハムスターたちを優しく、照らしていた。
まあ、読みやすさはある程度担保されますが、ちょっと目で追う時と区切り方が乖離しすぎていてキモさすらあります。
これのどこがダメかというと……感覚的なものですし少し難しいのですが、たとえば『照らして地べたに』は意味的な区切りとしては『~照らして/地べたに~』となるべきです。
息をつくタイミングだけではなく、ある程度意味合いも考えた方が良いわけですね。
機械的な読点メソッド
はじめのうちは正直慣れないと思います。
読点の付け方はわりとフィーリングな部分もあるので、しばらくは意識的に考えつつ点を振っていた方が良いでしょう。慣れると、特に考えなくてもいくらか書けるようになります。
というわけで、今回は初心者でもある程度の読点を打てる、機械的な読点メソッドを用意しました。
以下のリストに従って書けば、そこそこ読みやすいものができると思います。
- 短い文章は読点を振らなくてもいい。
- 意味ごとに分けて振る。
- 接続詞・感動詞・副詞の後に振る。
- 長い主語述語を分ける。
短い文章は読点を振らなくてもいい
まあまずはこれです。
読点は確かに読みやすさを爆上げしますが、多すぎても逆に問題です。文を読むのにいちいちつっかえていては、スムーズに読めずにストレスが溜まります。
たとえば次のような文章。
たしかに、あの林檎は、見た目も綺麗で、味もいい。
これは冗長すぎます。
この長さなら、読点はゼロやひとつでも問題ありません。
たしかにあの林檎は、見た目も綺麗で味もいい。
ただし、何かしらを強調したい場合、わざと単語ごとに区切るテクニックもあります。
「明日、七時に、公園で、だよ。分かった?」
意味ごとに分けて振る
これも大切。
分割して自然な二文以上にできるものは、そこで分割するか読点を振りましょう。
昨日の夜テストが返ってきたが物理以外ひどい点数だった。
これは『昨日の夜テストが返ってきた。』『物理以外ひどい点数だった。』の二文にできます。
とはいえ、そうするとなんだか違和感がありますから、読点を打ちましょう。
昨日の夜テストが返ってきたが、物理以外ひどい点数だった。
接続詞、感動詞、副詞の後に振る
これは行頭の場合でもよく見ますね。
まず少しこれらの単語について説明しましょう。
接続詞は、文と文を繋ぐ言葉です。たとえば『しかし』『また』『だから』など。
感動詞は、話し手の感情をざっくり伝えたり、呼びかけたりする独立語です。『ああ』『ねえ』『なるほど』など。
副詞は用言を修飾し、動作の状態や程度などを説明します。『ゆっくり』『とても』『ずいぶん』など。
副詞はいくつか、ある程度の呼応パターンを成しているケースもあります。『なぜ』に対する『~か』、『けっして』に対する『~ない』。
それ以外にも、文頭に来た『明日』や『一昨年』などのワードの後も読点を打つと読みやすくなるかもしれません。
しかし何度掛けても電話は繋がらなかった。
これは次のようにできます。
しかし、何度掛けても電話は繋がらなかった。
『しかし何度掛けても』の後に打ってもよいでしょう。
次に感動詞。
ああとてもいい朝だ。
これも次のように読点を打ちます。
ああ、とてもいい朝だ。
そして副詞。
おそらく彼は銃を携えて銀行へ行くつもりだ。
副詞の場合もこのように。
おそらく、彼は銃を携えて銀行へ行くつもりだ。
ただし文中にある場合、無理に読点をつけると違和感が出るケースもあります。その辺は慣れていきましょう。
長い主語述語を分ける
たとえば『数百年もの年月をかけて美味しくなった赤ワイン』という主語があるとします。
これがもし、次のようになったらどうでしょう。
数百年もの年月をかけて美味しくなった赤ワインがミツカ氏主宰のオークションに出品された。
読点なしにしては少し長い文章ですよね。
なので、主語を分けます。
数百年もの年月をかけて美味しくなった赤ワインが、ミツカ氏主宰のオークションに出品された。
この辺は、どの言葉がどの言葉を修飾しているのかを一度考えてみると分かりやすいです。
具体例
最後に、こちらのメソッドを用いて句読点を打った場合の例を載せておきます。
| 読点なし | 読点あり |
|---|---|
| 久々に派手な傘を買ってみたがどうもしっくりこない。 | 久々に派手な傘を買ってみたが、どうもしっくりこない。 |
| 貯金箱がそろそろいっぱいになりそうで何を買うか想像が膨らむ。 | 貯金箱がそろそろいっぱいになりそうで、何を買うか想像が膨らむ。 |
| 昨日畑のマスカットを収穫した。 | 昨日、畑のマスカットを収穫した。 |
| おやかれこれもう五時間は作業しているしそろそろ休憩かな。 | おや、かれこれもう五時間は作業しているし、そろそろ休憩かな。 |
| 今日採れたばかりの新鮮なサツマイモをじっくり丁寧に焼いてみた。 | 今日採れたばかりの新鮮なサツマイモを、じっくり丁寧に焼いてみた。 |
まとめ
以上、読点のよい打ち方でした。
やっぱり分からん、という人は、本を読んでみるのもよいでしょう。どこに読点が打たれているかを集中して見てみれば、勉強になること間違いなしです。
ただしネットにある文章を読むのは少し気をつけた方が良いかもしれません。僕のような素人が書いている文章も多々あるので。
個人的には小説をおすすめします。人間味のある会話文、淡々とした地の文、その二つのパターンが一冊に凝縮されています。
校正などを経ているのであれば、ジャンル等問わずで大丈夫ですよ。
アーチャウ茶について、こちらの記事も併せてご覧ください。

では、また次回!
さいほうへいきでした。

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