忘却の彼方に花色の風を

物語系

【連作短編】忘却の彼方に花色の風を Section5 – Memory For The Future

◆前回はこちらSection5 - もう忘れることのないようにメモリー・フォー・ザ・フューチャー ――数日後。 散理はデジタルカメラを手に、再びあの『思い出されることを待つ道ウェイティング・ロード』を訪れていた。 相変わらずの、どこか寂し気...
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【連作短編】忘却の彼方に花色の風を Section4 – The Revival

◆前回はこちらSection 4 - 情熱と希望に満ちた青写真ザ・リバイバル ゆっくり上っていくエレベーターの中で、エレベーターボーイを務める少年はどこか名残惜しそうに、窓の外を眺めていた。『気持ちの整理は十分つけていたはずなんですけど。…...
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【連作短編】忘却の彼方に花色の風を Section3 – Innocence Age

◆前回はこちらSection 3 - 子供時代イノセンス・エイジ『ひとつだけ、僕から注意しておきますよ。ふふっ』「……」 ふと、道の先から聞こえてきた声に、散理は足を止めた。 視線を上げるとそこにいたのは、サイズの合わないワイシャツを着た少...
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【連作短編】忘却の彼方に花色の風を Section2 – Children’s Sketchwrite

◆前回はこちらSection 2 - どれも誰かの忘れ物チルドレンズ・スケッチライト ――カシャン! わずかなフラッシュライト、シャッター音と共に空中に氷塊が出現――厳密に言えば宙に浮かんでいたなにかが凍結した――、そしてそれは瞬時に斬り刻...
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【連作短編】忘却の彼方に花色の風を Section1 – The Unrewritables

Section1 - いつか思い出す運命ジ・アンリライタブルズ「へぇ……」 凬巻散理かぜまきちりは思わず感嘆の言葉を漏らした――その目の前にあるのは、どこまでも広がる終わりなきフリーウェイ。 ネオンで彩られた天空を縦横無尽に交差するように展...