第一章 友人候補ダンブルドア現る日記
ダンブルドアダンブルドア。なんだかダンブルドアと友だちになりたい。頭が剥げてダンブルドアになりたい。ダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアになりたい。
ダンブルドア「鼻セレブ美味しい。鼻セレブは夏は地中海に生息し、冬になるにつれて日本海側にやってくる。ダンブルドアヒージョにするとうまい。カルパッチョもいける。」
ダンブルドアダンブルドア。
俺の腕がダンブルドアみたいだ。あれ、右足もダンブルドア。なんダンブルドア。
ダンブルドアダンブルドアダンブルドア。
だんだん頭と心がダンブルドアにダンブルドアダンブルドア。ダンブルドアダンブルドアダンブルドア!
「ダンブルドア……。ダンブルドア、ダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドアダンブルドア!!!!!!!!!!!!!!!!」
――この日、山梨県が消滅した。
第二章 決着
俺の名前は後条智。山梨の片田舎で農家をやっているアラフォーのおっさんだ。
これまではずっと、代々受け継いできた土地でコメとりんごを育てて暮らしていたし、これからもそうだと思っていた。
しかし、なんだこれは?
「ホグワーツ城……か?」
そこにあったのは、漆黒の城だった。悪魔的な装飾が施されていて、俺でもこの邪悪な気配を感じ取ることができる。
どっかのカルト宗教が山を買ったのか? いや、それにしてはこんな片田舎を購入したところでそれに見合うメリットがあるとは思えない。
ますます疑問は深まるばかりだ。
「……ん?」
不意に、ゆっくりと城の扉が開き始めた。
そして、そこから一人の若いダンブルドアが現れる。
そのダンブルドアは冷たい感情と圧倒的なまでの負のオーラを放っていた。魔王、とか、悪魔、と言われてもまったく疑問を抱かないような、そんな気配である。
俺の本能が激しく警鐘を鳴らし始めた。このままここに立ち尽くしていては、このダンブルドアになすすべもなく殺される。
「……っ!」
だが、俺の足は竦んでしまって動かなかった。
そのダンブルドアはまだ、ゆっくりとこちらへ近づいてくる。まずい、殺される……!
「『この力』を解き放つしかないのか……後条家に伝わるこの呪術を……ッ!」
突如、俺の目は淡い光を放った。
俺は手に持っていた鍬を大きく振り上げ、そこに呪力を集めだした。黒い鋼の鍬は、俺の呪力を受けて徐々に紫へと変貌していく。
「領域展開……『無量空処』ッ!」
俺の領域が、反転した世界が鍬を起点に拡散する。
俺へ向かってきていたそのダンブルドアへ領域は到達し、飲み込んだ。
「止めだ、虚式……!」
ダンブルドアへ向かって指を構える俺。さらなる呪力が収束した。
そのダンブルドアはもう動けない。この領域は零・二秒の間で半年分の情報を脳内へ流し込まれ、さらにもうすでに十秒もの時間が経過している。これを掛け算すれば三百ヶ月分だということが求められる。おそらく、ダンブルドアの脳はすでに焼ききれていることだろう。
しかし俺は油断はしない。
「――『茈』ッ!!」
放たれた膨大な仮想の質量が、そのダンブルドアを飲み込んだ――!!
あとがき
こんにちは、さいほうへいきです。
今回は僕の友達であるえとくんの小説『転生勇者と転移してきた最強魔王』に関連する怪文書を発掘したので、公開してみました。これもう二年ぐらい前だって。

スピンオフ? 怪文書です。
ちなみに『転生勇者と転移してきた最強魔王』の比較的マトモなスピンオフとして『釣人A的黙示録』があるので、そちらもどうぞ。


コメント