【▶再生開始】
「あー、あー…聞こえてるかな?見えているかな?」
『そんなの記録する意味あるのかよ…』
「いやぁ良いだろ?せっかくこんなだだっ広いキャニオンに来たんだし…」
「…まぁ、ここからは出られないらしいがな。」
『次の移動は確か…184日後だったか?』
「そんだけ長い期間なんだ。日記みたいに記録したって良いだろ?」
『まぁ…勝手にしろ。』
「えーと…1日目。」
「今日からマニアキャニオンにある中央観測所で半年間のキャニオンの観測を開始することになった。」
「見ろよこれ。」(手持ちカメラを持ち上げ、広大なキャニオンを映す)
「これが自然の作ったものなんて信じられるか?」
「俺達はこれからここで半年間いろんな物を観測して記録するんだ。」
「一人じゃないってだけで暇にはならなさそうだがな…」
「でもとにかく-」
『…おい。』
「ん?どうしたんだ?早速なにか見つけたのか?」
『…あれ。』
(もう片方の人物が大窓から見える空中に浮かぶ謎の光を指す)
「…何だありゃ?」
『情報によると、あんな物を目撃した記録はこれまで今まで一度もなかったのだけれども…』
「…なんかデカくなってね?」
『ホントだな…』
『…待て、あれはデカくなってるんじゃない。』
「は?何を-」
『こっちに来てる。』
「…こういう時の対処法ってどうすれば良い!?」
『タレット!迎撃タレット用意しろ!』
「何処から出せる!」
『そこのボタン!!』
(撮影者がボタンを押す)
「…何も動かねんだが!?」(ボタン連打)
『身構えろ!!』
「SHI-」
(大きな爆発音、映像が大きく乱れる)
…
「…がぁーっ…クソ痛ぇ。」
「…建物が半壊してやがる…」
「…待て、あいつは何処だ?」
(謎の音)
「What the…」

(カメラが上空をいくつかの謎の物体が通過していく様子を映す)
「敵国の新兵器か…?」
(一つの謎の物体が出現し、空中で停止する)
「まずそうだ。」
(身を隠し、カメラでその物体を映す)
(何かしらのモニターのような機械を出し、通信のようなものを行う)
[奴は何処にいる…?]
❴現在追跡中。完全な発見に至っていないがすぐに発見します。❵
❴土産はテレビタイタンのつもりです、司令官。❵
[なるべく早くしろ…。]
[我々の指導者は、そのタイタンを欲している。]
(通信を終了する)
[…ところで、そこにいる人間は何なのかな?]
(カメラのある方を見る)

(ピントが合い、その存在がはっきりと見えるようになる)
「クソがっ、アイツ気づいてやがる!」(カメラを持って逃げる)
(逃げる方向に瞬時にそれが出現する)
[逃げ場はない。]
(右アームの兵器からエネルギー弾が放たれる)
「クソがっ-」
(爆発音、再び映像が大きく乱れる)
…
【CAMERA OFFLINE】
プツッ
【Ⅱ再生終了】
※これはフィクションです。


コメント