物語系

物語系

【連作短編】あの静けさに淡蒼の風を Section3 #DREAMLIKE_DEFINITION【ユメモール】

◆前回はこちらSection3 - 黒夜に訪う白昼夢の風定めドリームライク・デフィニション 場所を移して、デザートフロア。ホールから数えて三階に位置するこの階層は、テナントが比較的多くシャッターを上げていた。もちろん人はいないし、特別目新し...
物語系

【連作短編】あの静けさに淡蒼の風を Section2 #WELCOME_MIDNIGHT【ユメモール】

◆前回はこちらSection2 - 星々の帳へいざ行かんウェルカム・ミッドナイト「……とは言っても、やっぱ不気味なままね……」 カルティベイトはホールの中心に立って、吹き抜けの上を眺めてみた。どこに光源があるのか、光は差し込んでいる。が、暗...
物語系

【連作短編】あの静けさに淡蒼の風を Section1 #HEADWINDS_ENCORE【ユメモール】

Section1 - 向かい風こそ再奏をヘッドウィンズ・アンコール「あのさぁー。アタイ楽団とかとほっぼほぼ関わりないって何度言ったら分かるの? なんでアタイを巻き込もうとするの? 脳たりん? ざこざこおつむ?」 ややパーマ気味な黒髪の獣人―...
フィクション

[マニアキャニオン 記録 XXXX 7/21 ロケーション:中央観測所]

【▶再生開始】「あー、あー…聞こえてるかな?見えているかな?」『そんなの記録する意味あるのかよ…』 「いやぁ良いだろ?せっかくこんなだだっ広いキャニオンに来たんだし…」「…まぁ、ここからは出られないらしいがな。」『次の移動は確か…184日後...
フィクション

【謎の通信】

(雑音)…目標…ウォータ…セミタイ………発見し……ザー…テレビ…イタン…同時に発見され…ザー…………………(雑音が消え、はっきりと聞こえるようになる)……2体はどうやら戦闘状態にあり、こちら側に気づいていない様子。……コアがないため、セ...
フィクション

【記録】ウォータークーラーセミタイタン討伐作戦[part final]

戦火が燃え上がる。戦いが始まってからどのくらい経ったのだろうか。短いような長いような…しかしそんな戦いも段々と終幕に近づいていた。ウォータークーラーセミタイタンのは言う。『片腕を失ったのは惜しかろう…』『動きに焦りが見える。』『それに遠距離...
フィクション

【記録】ウォータークーラーセミタイタン討伐作戦[part2/3]

都市に轟音が鳴り響く。水の音も鳴り響く。しかしそれは…水とは言えないような音。一体の新品のような人型ウォータークーラーが建物が壁に打ち付けられる。人造ラージウォータークーラー、である。すぐさま立ち上がりながら、所持するウォータークーラーブレ...
フィクション

【記録…?】ウォータークーラーセミタイタン討伐作戦[part1.5/3](おまけパート)

(これはおまけパート的なやつです。この後のパートに関わるかは気分で決めます。)都心部にて始まろうとしているウォータークーラー同士の決闘。その裏にて。また別の存在が動いていた。その場所には何も無い。何も無い…と言うより、虚無だ。それはヴォイド...
フィクション

【記録】ウォータークーラーセミタイタン討伐作戦 [part 1/3]

戦場は都心部。数刻前までは栄えていた都市。しかし現在は…かのセミタイタンにより、戦火に包まれていた。「1秒でも良いから時間を稼げ!!市民を避難させろ!!」「"あれ"の到着まで耐えるんだ!!」 軍隊の者共は言う。銃撃が鳴り響き続ける。水の音が...
物語系

【短編】なんでもない鈴の日記帳

本文 ピピ――。 威勢のいいホイッスルの音が、草原の奥まで高らかに響き渡る。この土砂降りの中でもよく通る不思議な音色だった。「……えーっと、それは?」「ホイッスルですねー、ふふ」「いや、そんくらい知っとるわ! ウチはもっとこう具体的なコトを...