[part1/3]

[part1.5/3]

[part final]

都市に轟音が鳴り響く。
水の音も鳴り響く。
しかしそれは…
水とは言えないような音。
一体の新品のような人型ウォータークーラーが建物が壁に打ち付けられる。
人造ラージウォータークーラー、[LWCL-414]である。
すぐさま立ち上がりながら、所持するウォータークーラーブレードを構える。
目の前に有る存在。
それがかの悪名高きウォータークーラー…
ウォータークーラーセミタイタン。
[WCL-128]である。
『人の造りしウォータークーラーはこんな物なのか…?』
「いつ全力を出したと言ったかな?」
414はそう言い瞬時に背後に回る。
『哀れな。』
セミタイタン…128は振り返り、鎌を振るう。
咄嗟に414はブレードで反応し、
2つの刃がぶつかり合う。
衝撃波が巻き起こる。
建物のガラスが割れる。
「なんという…侮れないな。」
距離を取り、左腕のデュアルウォータークーラーブラスターを放つ。
水のようでエネルギー体のような弾丸が向かう。
しかし、128はそれを左腕のウォータークーラーシールドで防ぐ。
『それが人の作った武器…?』
『本体に直撃さえすれば確かにダメージが入る…しかし、防いでしまえばなんとも無い。』
「バカが!」
その声が聞こえたのは128の後方。
予想していなかった。
『あの弾は背後を取るためのカモフラージュだったのか…!?』
「くたばれっ!!」
ブレードが突き刺さり貫通する。
しかし、128は全く動じない。
というより…
[パッ…]
128の姿が、霧のように消えてしまった。
「何だと…?」
直後、何かが物凄い速度で414に衝突する。
「速い…」
何度も。何度も。
あまりの速さに414は対応できてない。
…ように見えていた。
128が414の後方に出現し、鎌を振り下ろそうとする。
しかし128はそれを予測していたかのように、振り返ることなくブラスターを後方に向けて放つ。
直撃した。
『グッ…』
「確かに速いが、俺にだって同じようなことができる。」
『スピード勝負と行こうじゃないか、人に造られし者よ?』
両者が霧のように消える。
物凄い衝突音が何度も響き渡る。
姿は見えない。
10回ほど衝突音がなった時。
片方が吹き飛ばされた。
ビルに吹き飛ばされ、壁を突き破り…
いつしかそのビルは崩れた。
そして、その崩れるビルを眺めていたのは…

128であった。
『その力を持ってしても…オリジナルに勝ることはないのだよ。』
『だが…少しばかり傷が入ったかな…?』
余裕そうな立ち振舞をする。
崩れたビルの瓦礫を破り、414が現れる。
しかしその姿は…

酷く負傷していた。
『諦めたほうが良いだろう。その方が貴様の為だ。』
「諦める…?」
「そのような言葉をこれまで聞いた覚えが無いな…」
わざとらしく言う。
『なら、それをしなかったらどうなるかをこれから教えてやろう。』
『…強き物。貴様の身体自身を使ってな。』
両者、傷を負いながらも身構える。
※これはフィクションです。
見てくれてありがとう。
次がラストです。
先に言っておきます。
どちらか片方が倒れます。
これは変わりません。


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