【記録】ウォータークーラーセミタイタン討伐作戦[part2/3]

フィクション

都市に轟音が鳴り響く。
水の音も鳴り響く。
しかしそれは…
水とは言えないような音。

一体の新品のような人型ウォータークーラーが建物が壁に打ち付けられる。
人造ラージウォータークーラー、[LWCL-414]である。
すぐさま立ち上がりながら、所持するウォータークーラーブレードを構える。
目の前に有る存在。
それがかの悪名高きウォータークーラー…

ウォータークーラーセミタイタン。
[WCL-128]である。

『人の造りしウォータークーラーはこんな物なのか…?』

「いつ全力を出したと言ったかな?」

414はそう言い瞬時に背後に回る。

『哀れな。』

セミタイタン…128は振り返り、鎌を振るう。
咄嗟に414はブレードで反応し、
2つの刃がぶつかり合う。

衝撃波が巻き起こる。
建物のガラスが割れる。

「なんという…侮れないな。」

距離を取り、左腕のデュアルウォータークーラーブラスターを放つ。
水のようでエネルギー体のような弾丸が向かう。
しかし、128はそれを左腕のウォータークーラーシールドで防ぐ。

『それが人の作った武器…?』
『本体に直撃さえすれば確かにダメージが入る…しかし、防いでしまえばなんとも無い。』

「バカが!」

その声が聞こえたのは128の後方。
予想していなかった。

『あの弾は背後を取るためのカモフラージュだったのか…!?』

「くたばれっ!!」

ブレードが突き刺さり貫通する。

しかし、128は全く動じない。

というより…

[パッ…]

128の姿が、霧のように消えてしまった。

「何だと…?」

直後、何かが物凄い速度で414に衝突する。

「速い…」

何度も。何度も。
あまりの速さに414は対応できてない。
…ように見えていた。

128が414の後方に出現し、鎌を振り下ろそうとする。
しかし128はそれを予測していたかのように、振り返ることなくブラスターを後方に向けて放つ。

直撃した。

『グッ…』

「確かに速いが、俺にだって同じようなことができる。」

『スピード勝負と行こうじゃないか、人に造られし者よ?』

両者が霧のように消える。
物凄い衝突音が何度も響き渡る。
姿は見えない。

10回ほど衝突音がなった時。
片方が吹き飛ばされた。
ビルに吹き飛ばされ、壁を突き破り…
いつしかそのビルは崩れた。

そして、その崩れるビルを眺めていたのは…

128であった。

『その力を持ってしても…オリジナルに勝ることはないのだよ。』

『だが…少しばかり傷が入ったかな…?』

余裕そうな立ち振舞をする。
崩れたビルの瓦礫を破り、414が現れる。
しかしその姿は…

酷く負傷していた。

『諦めたほうが良いだろう。その方が貴様の為だ。』

「諦める…?」

「そのような言葉をこれまで聞いた覚えが無いな…」

わざとらしく言う。

『なら、それをしなかったらどうなるかをこれから教えてやろう。』

『…強き物。貴様の身体自身を使ってな。』

両者、傷を負いながらも身構える。

※これはフィクションです。

見てくれてありがとう。

次がラストです。

先に言っておきます。

どちらか片方が倒れます。

これは変わりません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました